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■いま必要なのは「第3の開国」 −−これからの日本は 立花 まもなく少子高齢化に突入する日本は、国家の基本的なシステムから変わらなければいけない。幕末から明治にかけて、幕藩体制を壊して近代国家を迎えた明治維新が好例でしょう。 長州出身で初代総理大臣になった伊藤博文なんか、初めは尊王攘夷(じょうい)思想に染まっていた。ところが敵を知ろうと密航までして渡英したロンドンで、欧米の科学や文化など大きな力を知り一気に開国派に転向した。 しかも現地の新聞で長州藩が下関で米、英、仏などの連合艦隊に砲撃したことを知って急遽(きゅうきょ)帰国。仲間を説得して倒幕運動を推進して新政府を誕生させました。 国家の大事には“攘夷”から“開国”への転向という大決断、思想転換が必要なんです。 −−明治維新はわかりやすい 立花 1945年の日本の敗戦もわれわれ日本人を覚醒(かくせい)させた。満州事変や五・一五事件を経て、生まれた軍閥支配の軍国主義が起こしたあの戦争ももうひとつの“尊王攘夷”の戦いでした。その戦いに敗れることで、われわれは“第2の開国”で、グローバル水準の民主国家に転換。グローバル水準の科学や経済に目覚めて一時は大成功した。しかしその頂点で起きた“バブル崩壊”で再び、第2の敗戦を喫してしまったのです。 −−ドン底まで行かなければ日本再生は難しい、と 立花 そうですね。45年の敗戦時のように、この国のシステムを根本的に解体して、組み直すぐらいのことをしないとダメだと思います。 そしていま必要なのは“第3の開国”です。文化的、社会的に“開国”して、人材を広く海外から迎え入れることです。各界で起きている危機的人材不足を補うためにも急ぐ必要がありますが、これは日本人と日本文化の海外雄飛にもつながるという視点が必要です。 もしこの必要性が理解できないとしたら、日本の危機をまだまだ自覚していないと思う。そのためには日本はもっとダメになったほうがいいのかもしれない。 でもこの先、日本が破綻(はたん)しても大丈夫です。あの45年の経験を思い起こせば“日本は必ず復活再生できる”という確信を持てるはずです。(押田雅治)
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