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【ロサンゼルス=松尾理也=産経】日本が韓国に快勝し、22日(日本時間23日)の準決勝で米国と対戦することになった第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はいよいよクライマックスを迎える。大会をめぐっては、当初から指摘されている米国内での関心の低さには大きな変化がない半面、出身国が出場する特定の民族社会は熱狂的に盛り上がるという、移民国家・米国を映し出すような現象が起きている。 米国で野球は、「アメリカン・パスタイム(国民的娯楽)」と呼ばれるが、WBCに向ける米国民の関心は薄く、国民的なイベントに育て上げるという目標にはほど遠い。ただ、米社会の非主流派である移民たちによる予想以上の盛り上がりぶりが、結果的に大会を成功に導きつつある。 大リーグ機構のデュピュイ会長はロイター通信に対し、今大会の広告収入は2006年の第1回大会から50%増の見通しと語る。総スポンサー数も26社から56社に増加した。 「外国人たちの熱狂のショーケース」。米紙ニューヨーク・タイムズは、移民や外国人滞在者らが観衆の主役を占めるWBCの現状をこう形容した。 それは観客動員数にも表れている。マイアミで15日に行われた米国−オランダ戦の観衆は約1万1000人。同じ日にサンディエゴで行われた日本−キューバ戦、韓国−メキシコ戦はいずれも約2万人に達した。 反米の旗頭であるキューバのカストロ前議長、ベネズエラのチャベス大統領もWBCには熱狂。カストロ氏は2次ラウンド敗退に、「栄光にあぐらをかいた結果だ」と指導者を叱責(しつせき)した。自らも野球好きで知られるチャベス氏は、お気に入りの選手を「愛国者だ」とたたえた。 アジア系住民の熱狂も目立つ。1976年に韓国から渡米したという女性はニューヨーク・タイムズに対し、「ふだんは自分は米国人。でも今夜はまるで韓国から応援に来たみたい」と民族意識をあらわにした。 大リーグの王者決定戦を「ワールドシリーズ」と呼ぶように、米国ではもともと、国際的な大会で世界一を決めようという意識は薄い。WBC親善大使に就任したドジャース元監督のラソーダ氏は「野球は、イタリアでもキューバでも韓国でも日本でもなく、アメリカのゲームだ。負けるわけにはいかない」と述べるなど、米代表の「愛国心」を呼び起こそうと躍起だ。
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