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【モスクワ=内藤泰朗=産経】ロシア、中国両国間で貿易・通商問題をめぐる摩擦が目立ち始めている。米国を牽制(けんせい)する政治姿勢などから接近し、史上まれにみる蜜月関係にある中露両国だが、第三国への武器輸出や中国産品によるロシア国内への安値攻勢などに対し、ロシア側が反発を強めている。中露関係の“軋(きし)み”がさらに拡大し、将来の両国関係にどれだけ影響を及ぼすのか、関係者の間で関心が高まっている。 ◇ 中国は、かつてロシアの最大の武器輸出相手国だった。しかし、22日付のロシアの日刊紙、独立新聞によると、最近のロシアの対中武器輸出は62%に下がり、新規契約はまったくない状態に陥った。かつて締結された軍用輸送機や空中給油機の売却契約も、価格をめぐる対立で破棄された。 さらに、中国側は、ロシアのスホイ27戦闘機とそっくりのコピー戦闘機J11を生産し、パキスタンなど第三国への売り込み攻勢をかけているとされる。 中国側は、これ以外でもロシアのコピー兵器を生産しているとされる。技術流出とともに、武器輸出での競争相手の出現に懸念を抱くロシア側は近く、中国側が中露両国政府間の合意に違反しているとして法的措置をとるという。 中露の貿易高は昨年、400億ドルを超え、両国は2年後の2010年には、それを倍増させる目標を掲げる。だが、その貿易バランスは崩れ、ロシアの輸入超過となっている。昨年には、パイプライン用パイプの受注で、ロシア側メーカーが中国製品の進出に懸念を抱く声明を出した。 ロシア側は、こうした中国の進出に警戒感を強め、昨年10月には、中国の自動車メーカー4社の工場建設申請をすべて却下。2006年春には、西シベリア・チュメニ州の森林1万平方キロを中国側に25年間貸与する合意がいったんは結ばれたが、その後、契約までには至っていない。 石油などエネルギー資源をめぐっても、摩擦はつきない。ロシア側は、中国の国営企業にシベリアなどで新規油田開発に資金面で参画させても、権益の取得は認めない姿勢だ。 長大な国境を接する両国は、長年対立してきた国境を画定し、「戦略的パートナー」として関係を発展させてきた。しかし、中国側の発展の度合いが高まれば高まるほど、両国間の摩擦は拡大しそうだ。
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